着地失敗
細々と記事を書いていこうと決意したものの、さっそく困ったことになった。
「これをテーマに書こうかな!」「こんな事書いたら沢山綴れそう」
「そういえばこれってこうだな」
といったものは頭のなかで水泡のようにぽつぽつと湧いて出てくるものの、どれも上手くまとまらないのだ。
Aという気持ちに対して書くとするならば何故ならこうだから、で簡潔に完結してしまう。
言うなれば起承転結の転、の部分が非常に下手くそなことに気づいた。
よくよく思い返してみれば、幼い頃は読書感想文がとても苦手だった。○○が○○で面白かった。で文章が広がらない。面白かったものは面白かったのだから仕方ないのかもしれないが。
今ならその面白かった、を細かくほどいていけば良いだけの話なのだが、それに気付いたのは高校生も真ん中のころであった。
その作法が分かってからはある程度こなせるようにはなったのだが、もしかすると、当時読書感想文が書けなかったのは作品に対して没入しすぎていたせいなのかもしれない、とこの記事を書きながら思った。
作品に入りすぎるとその文字ひとつひとつらが世界に感じる。
本という小さな体積に世界が詰まっているのだから、上手く身を遠ざけて読めば全体を掌握出来るのかもしれないが、自分自身も作品に身を投じてしまえば世界を相手に感想を書かざるをえなくなってくる。
その壮大なスケールをなんとか文字にしようとしたところ、果てしない感情があふれ出てまとまらず結果「面白かった」に収束していたのだと思う。
そんなあふれ出た考えがまとまらない悪癖がこの記事を書く際にも現れていて、つまり何が言いたいのか、そこにたどり着けず霧散するパターンが今までであったのだ。
なので、今後はこの弱点を意識しながら、記事全体の連携が取れるように目指していきたいと思う。
みなさんは、読書感想文は得意なほうでしたか?
それではおやすみなさい。